今回は、ラーメンにインスパイアされて作った炒飯、「二郎系チャーハン」について書いていきます。
「生のにんにく、分厚いチャーシュー、歯ごたえのあるお米!」
やみつきになる濃厚さ!!!
目次
1. 「二郎系ラーメン」の特徴を炒飯に
2. 炒飯らしさを出すための工夫
3.レシピ
3.1 チャーシューのレシピ
3.2 炒飯のレシピ
3.3 やさいのレシピ
4. 感想
1. 「二郎系ラーメン」の特徴を炒飯に
中毒性があり、ついつい通いつめてしまうという、二郎系ラーメンを先日初めて食べました。
感想としては、美味かったのはもちろんのこと(めちゃめちゃ)、”我慢をしない食べ物”だなぁと思いました。
「背脂の浮く、旨みたっっぷりの豚骨醤油スープ、分厚いチャーシュー、辛いほどのにんにく、麺が見えないほど大盛の野菜…」
油に塩分、さらに大盛りにより、寿命を削ってんなぁと思いつつ、それでも止まらない箸。
二郎系ラーメンに”中毒性”があると言われる理由はすぐに分かりました。すごく美味しい料理をたくさん食べられれば、また食べたいと思うのは必然ですね。
そこで私としては、「こんな猛烈なラーメンを、どうにか炒飯で再現することはできないでしょうか?」と考えました。
次郎系ラーメンの分厚いチャーシューは、炒飯にも簡単に合いそうです。しかし、ラーメン特有の炒飯にはない、麺、スープについては少し工夫が必要そうです。
そこで今回は、
次郎の特徴:極太、歯ごたえのある麺
→ 炒飯に置き換え:お米の歯ごたえを強くし、麺を再現します。(水を少なめで炊き、固くする)
次郎の特徴:ラーメンのスープ
→ 炒飯に置き換え:米にラーメンスープの味付けする
(ラーメンは麺にスープを絡ませて食べますが、炒飯のパラパラさを維持するためスープの水分を避け、炊き込みご飯のように味をつけます)
として、炒飯で次郎を再現していきます。
2. 炒飯らしさを出すための工夫
ただ真似をして、ラーメンに劣る炒飯を作っても面白くないので、炒飯の長所を活かした「二郎系チャーハン」作りを意識してみます。
“炒飯の特徴”ってなんだろうなぁと考えてみましたが、パラパラさと、香ばしさかなと思いました。
(炒め料理なので、その点が炒飯の持ち味かなと…)
まず炒飯のパラパラさについて考えてみます。
パラパラの反対は、米同士がくっついている状態です。炊飯時に水を入れすぎたり、具が汁っぽかったりすることによって、全体的に水分が多いとべちゃついてしまします。また、炒め時間が長すぎることによっても米粒同士がくっついてしまいます。つまり、パラパラさには、余分な水分をなるべく減らし、手早く仕上げることが重要です。
今回作る炒飯もそれを意識して作っていきます。
・炊飯時の水の量を少な目にする。
・液体調味料をつかう量を少なく抑える。
・やさい(もやし)は炒飯とは別の鍋で炒めておいて、火を通したらざるにあけ水気を切っておく。
次は香ばしさについて考えてみます。
高温で手早く炒める炒飯は、香ばしさをまとっています。
長い時間炒めてしまうと、どんどんに香りが飛んでしまうため、完成した炒飯の香りが弱くなってしまいます。また、低温で炒める場合、あまり香りが立ちません。つまり香ばしい香りのためには、高温でジュッと加熱し、一気に香りを立たせ、香うばしさのピークで火を止めることが重要です。
・強火にかけ、鍋肌から醤油回し高温で香りをジュッと立たせる
・ある程度パラパラで、余分な水分が飛んだら火を止め、香りが飛びすぎないようにする
つまり何が言いたいかというと、水分は少なめにするのと、手早く仕上げるということです!
それではレシピのご紹介です。
3.1 チャーシューのレシピ
まずはチャーシューのレシピをご紹介していきます。
炊飯器の炊飯モードを使って肉に火を通し、保温モードで長時間加熱し続けて肉を柔らかくしていきます。
今回ご紹介するチャーシューのレシピは18時間かけました(ほとんど放置するだけですが)。面倒ですね。ということで、お店で買うのもありだと思います。が、ソーセージコーナー近くのやつは、なんだかハムの様なのが多い気がします。チャーシューっぽいのはラーメンコーナーや惣菜コーナーにあるチャーシューの方がおすすめです。
— レシピ —
炊飯器を使うと、ほっておくだけでトロトロチャーシューが作れます。
肉の獣臭さが気になる方はネギや黒胡椒などをいれると臭みが取れます。
①上記の*をすべて炊飯器にいれる。
②その中に肉を入れ、肉全体が浸るくらいまで水を加える。
③炊飯ボタンを押す。
④待つ (時間は肉に火が通っていればなんでもいいです。私の場合は18時間くらい保温で放置していました。おかげで(?)ラーメン屋ででてくるようなとろとろチャーシューになりました!)
↑とろとろぷるぷる
⑤分厚くカットして炒飯にのせる
↑チャーシューっぽく切る
↑煮込んだスープもうまい
⑥完成!
3.2 炒飯のレシピ
次は炒飯のレシピです。豚骨醤油の素を使ってご飯を炊き、卵と炒めていきます。
— レシピ —
手順
↑ご飯以外の材料準備完了
①米1.5合を研ぎ、少なめに水をいれる(225mlくらい)
②ラーメンスープの素をいれ、少しちらし、炊飯スイッチをピッ
(豚骨醤油を自分で作るのが面倒だったので買いました。豚骨醤油であれば何でも二郎感はでるとは思います)
↑近所のスーパーで70円くらいで買ったやつです
↑水は少な目に
↑ラーメンの素をいれる
↑素をはしで散らし、炊飯する
ドン!!
③にんにく2かけをみじん切りにする
④卵2つを溶いておく
⑤鍋を空焼きし(これからずっと強火)、少し煙がたってきたらラード大さじ1、ねぎ油小さじ2を加える
↑鍋の空焼き。少し煙が出るまでしっかり加熱。
⑥油を鍋全体になじませ焦げない程度によく熱し、底の油が溜まったところに溶き卵をいれる
(卵がぶくぶくとふくらみながら油を吸う)
⑦卵の真ん中にすぐにご飯を投入し (ご飯の量が多いので卵が焦げないように手早く)、お玉の背でご飯を卵に押し付けるように混ぜる(鍋は火かなるべくら離さない!)
↑卵をいれご飯を投入。写真撮っている場合じゃない。はやく混ぜねば。
⑧ご飯をほぐし、米の一粒一粒に卵がコーティングされるよう混ぜ合わせていく
(ご飯が多めなのでムラが出来やすいのですが、鍋の温度をなるべく下げずにいっきに炒めていきたいので、やはり火から離さず、でもムラが出来ないようしっかり混ぜていきます)
↑ムラができないよう頑張る
⑨よく炒め、米粒の軽さが変わった感じがしたら塩・コショウを加える
↑塩・コショウを加える。ラーメンの素はかなり塩分を含んでいるので塩は控えめに。
⑩鍋肌から醤油大さじ1を回し入れる
↑醤油を鍋肌から回しいれる。急いでいて取り直せなかったです。
⑪火から離さないようにあおり、同時にお玉でご飯を混ぜ続ける
⑫鍋肌から紹興酒大さじ1をまわしいれ香りづけをし、再び火から離さないよう意識しながら数回あおり、全体に香りをまとわせる
↑つづいて酒を回しいれ、よく混ぜる。
⑬皿に盛る
⑭にんにくのみじん切りを散らす
↑にんにく散らす
⑮完成!!
3.3 野菜のレシピ
最後に野菜を炒めます。ただ炒めているだけなのでたいした内容ではないのですが、水分、もやしの大きさについて、一応チャーハン仕様に工夫してます。
— レシピ —
手順
①もやしを洗い、ざるにあけ水を切る
②もやし1本をだいたい半分に切る (ラーメンの麺の長さに対してもやしはそのままの大きさで食べやすいのですが、炒飯の場合は米粒とあまりにアンバランスだと食べにくいので、小さくしておきます。)
③創味シャンタンを加え、鍋で軽く炒める
④シャキシャキ感が残るくらいで火を止め、炒めてでた水気を切るため再びざるにあける
⑤炒飯にのせる
⑥完成!!
4. 感想
・手早くご飯を入れないと卵が焦げてしまうので、炊飯器からボールに移し、いっきにご飯を鍋にいれる準備をした方がいい
・炒飯ではスープがないため、熱々をキープしにくい。ので、量が多い分食べ終わるころには冷めてしまう。急いで食べたほうがいい。
・ご飯が炊きあがった時点である程度米がばらけており (ラーメンスープの油の影響と思われます)、パラパラにしやすかった。
・うまい。スプーンが止まらない。口の中にしばらく味が残るほどの濃厚さがある。
・米の味がとても濃いので、好みに応じで米を2合にして味を薄くしたり、野菜の量をもう少し増やすと食べやすい
・もやしを食べると濃さが薄れるので休憩になる
・固めのご飯に食べごたえを感じる
完 食 。 案外飽きずに最後まで食べ続けられました。もう0.5合くらいは余裕でいけそうです。
もやしがないとくどくて食べられなかったと思いますが、逆にもやしがあることでどんどん食べすすめられ、改めて野菜の偉大さを感じました。
生のにんにくを炒飯に散らしたことで、かなりパンチのある料理でした。口の中がしばらく二郎系チャーハンでした。
かなりうまかったので、家系などラーメンをいろいろ再現してみたいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!結構うまいですよ。
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