「わさびバター醤油掛け炒飯」B級炒飯!

焼肉を食べていると、だんだん焼肉のタレがご飯に染みてきて、そんな焼肉のタレがかかったご飯も美味しかったりします。

焼肉のタレご飯とか、ポン酢ご飯とか、ソースがご飯かかったご飯は高級料理としては存在しませんが、ずぼら飯やB級グルメとしてなら優秀です。上品な食べ方ではなくても美味しいのです。
より美味しい炒飯を作ろうとする場合、特に上品さを気にする意味はないなぁ、と思ったため、今回ご紹介するレシピでは、わさびバター醤油のソースを炒飯にかけてしまいます。私の好きなソース(タレ?)でして、めっちゃ美味いです。

特に肉との相性が良く、奮発してステーキ肉を買ったときにはこのソースを作って(と言っても合わせてレンチンするだけ)、ステーキに浸けてご飯と一緒に食べます。
うまけりゃいいか、ということで、B級感なんて気にしないで炒飯に液体ソースをただかけます。
「パラパラ炒飯に水分は大敵では?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、気にしないでおきます。きっと炒飯のアイデンティティーは残るはず。

とりあえず作ってみましょう!

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目次

1炒飯にただソースをかける

2「わさびバター醤油掛け炒飯」レシピ
3感想
4炒飯の進化に活かせそうなこと

このレシピを参考にしようか迷う方は感想を読んでみて下さい!

1、炒飯にソースをかける

プリプリ豚足の餡掛けと九条ネギの炒飯.png

私はよく、焼肉のタレをご飯にかけて食べます。金欠と時間節約のために朝などの出発前に食べるのですが、なぜみんなそうしないのかと疑問に思っています。卵かけご飯は食べるのに、焼肉のタレご飯、マヨネーズご飯、ポン酢ご飯を当たり前のように食べているという人は中々会ったことがありません。

(ちなみに、金欠で時間もないなら塩コショウをご飯にかければ?と思われるかもしれませんが、”液体がご飯にかかっていることが大切です。ご飯に粉がかかっていても箸やらスプーンで口にかき込みにくく、また喉に詰まりやすいです。そのため、卵とか、ソースとかがかかっているご飯が時間節約にグットです。)

さて、なぜご飯にソースを直接かけて食べる料理はないのでしょう。お茶漬けやカレーライスはありますが、単純に醤油とかポン酢をかけて、ご飯を具のように食べるご飯はありません。美味しいのに。
まあ色々な要因はあると思いますが、一番の理由は、”そういった食べ方を下品とする風潮がある”ということではないでしょうか。

パスタにはソースをかけますし、パンもソースに浸します。ご飯は風潮的にソースをかけてベちゃベちゃにして食べるという感覚がないため、粘性の低い液体のソース(クリームソースなどではなく、醤油やポン酢など)をかけた食べ方が普及していな気がします。多分。
ソースをご飯や炒飯にかけると、米粒がベちゃついてしまって、触感がふにゃっとしたり、皿の底の方にソースが溜まってしまい、味にムラが出来てしまうなどの問題があります。にしても、もう少し一般的な食べ方として広まってもいいと思います。

”炒飯にソースをかける”、と聞くと、味付けの意図であれば、ソースを直接炒飯にかける以外の手段があるではないかと思われるかもしれません。
水にソースをいれ、ソース味の米を炊いたり
炒めているときにかけて水分を飛ばしてソース味のパラパラ炒飯にしたり、
ソースを餡かけにして、米のパラパラ感が保ちながら味わうといった手段があります。

またこれらの手段は、味のムラも出来にくいでしょう。
このように考えていくと、「ソースをかけるのではんく、他の手段でソースで炒飯に味付けしたほうが良くない?」 と言われてしまいそうです。
確かに他の手段も優れており、多分美味しく仕上がります。ですが、以前炒飯にラーメンのスープを炒飯にかけるレシピをご紹介したように、美味しそうなのであればとりあえず作ってみて、結果としてその手段・調理の必然性が見えたりするかもしれないので、とりあえず作ってみます。

一応、ソースをご飯にかけるスタイルに何を期待するのか、私が考えていることを書いておくと、
・ご飯を炊くときにわさび醤油バターをいれても味がぼやけて香りが減る。
・餡掛けにすると片栗粉のデンプンが口の中で糖になり甘味を感じ、またご飯に染みないのでご飯と餡の小さな塊が混ざっている状態となるため、液体のソースとは異なる状況。
のように考えられるため、ソースをかける場合は、直接的な味、香り、色を感じられる、パラパラ炒飯とべちゃっとした炒飯が混在する状況になる。といったアイデンティティーが存在します。

デメリットもあるでしょうが、何かしらのメリットもあるはず。
それを知るために作ってみるのです!
わさびバター醤油に関して、バターの脂質とコクが、醤油の香り、塩気、わさびのエッジの効いたからさがとてもマッチします。脂質と塩がとても相性がいいのはもちろんですが、そこに”わさび”というフォワードを持ってくるという、おすすめのソースです。
わさびが苦手という方でも、バターのまろやかさのおかげなのか、わさびのツンとくる辛さがまるみを帯びているように感じ、食べやすいと思います。寿司ネタにはいっているわさびのような、直接的な味には感じません。

それでもレシピの分量でわさびが辛いと感じたならば、醤油、バターの量を同じ比で増やしていけば、ちょうどいいバランスにできます。
わさび;バター:醤油=2:5:10くらいが私のベストです。お好みでバランスを変えてみてください。
それではレシピです!



2、「わさびバター醤油掛け炒飯」レシピレシピ

——-作り方——-
材料
ご飯:0.5合
卵:1個
塩:1.0g
白コショウ:0.2g
バター:5g
濃口醤油:10g
わさび:2g
キャノーラ油:小さじ4
九条ネギ:写真くらい
にんじん:写真くらい

手順
①わさび2g、濃口醤油10g、バター5gを小さめの容器にいれる
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②容器にラップをして、レンジで10秒加熱し、バターが溶けるまで10秒加熱を繰り返す。これにてわさびバター醤油は完成
(バターは余熱でどんどん溶けるため、レンジから取り出してまだ塊があるからといってやりすぎると温まりすぎて沸騰してしまうので注意。)
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③炒める作業は手早さが重要なので、あらかじめ下準備として、塩、コショウ、計量しておき、卵を溶き、醤油小さじ1/2を用意し、暖かいご飯0.5合を皿に広げておき、九条ネギを写真のように輪切りに、人参を0.5~1.0cm角くらいに切っておく。
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④中華鍋を強火(MAX)にかけ空焼きし、たっぷりの油を鍋になじませる
(テフロン加工などの高温に対応していない鍋はこれからずっと中火で。)
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⑤油をポットに戻し、油小さじ4を再びいれる
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⑥油の溜まったところに溶き卵を注ぎ、弱火にする
(今回も柔らかめの卵にします)
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⑦生のところがなくなるまでお玉などでかくように混ぜ、半熟になったらご飯を卵の上に投入し、お玉の背などでグイグイ押し付けるように絡ませ、再び火力を最大にする
(これからずっと強火(MAX)。揚げ物モードにはしなくていいと思いますが。)
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⑧ご飯粒の塊を軽く叩いたりして米粒1つ1つをバラバラにする

⑨ご飯全体が卵と絡みパラパラになったら、ご飯を全体に広げムラができないよう塩、コショウを振りかけ、にんじんを加える
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⑩お玉などでかき混ぜたり、なるべく火から離さないようにあおったりしてムラをなくす
(にんじんに火が通るまで)

⑪九条ネギをいれて数回お玉などを使って混ぜる
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⑫混ぜながら15秒くらい炒める。

皿に盛る
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⑭わさびバター醤油を炒飯の端の方にかける
(全体に味がつくとくどさ、しょっぱさが目立ちそうなため)
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⑮完成!

3、感想(良いとこも悪いとこも)

・油そばをイメージしていたが、ただソースがかかった炒飯だった。味は美味しかった。
・にんじんが固めだった。先に火を入れといたほうがいい。アクセントと思えばおいしく食べられる
・香りは、、バターのまろやかな感じと、ネギの香ばしさが中心だった。
・ソースと炒飯は美味しかったが、いまいちピンと来なかった。軽く火を入れたネギとソースを合わせておき、それを炒飯の上に盛ると、食べやすく、また見た目もよくなる気がする。
・炒飯のパラパラ感をソースが消していた部分もあったが、もともとパラパラだっという名残はあり、炒飯にソースをかけるという独自性はあった。

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4、炒飯の進化に活かせそうな発見

・ソースをかけるとまあ美味しいが、具と混ぜておきそれを炒飯にかけたほうが食べやすそう。
・わさびバター醤油は、わさび;バター:醤油=2:5:10くらいをベースに考えると良さそう。
にんじんは塩コショウのタイミングで加熱を始めても固めだった。あらかじめ火を通すのが無難

今回はB級感あふれる、ソースをかけちゃうというスタイルの炒飯をご紹介しました。
こういった、パラパラ炒飯にあえて液体をかけるという手法をもっと考えてみようと思います。
次は炒飯に中華スープをただかけてみます。もはやお茶漬けの亜種みたいですが、そこに炒飯のアイデンティティーはあるのか、検証してみます。
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