先日、
”鉄のお玉があれば、カンカンの所に卵を入れる→3秒くらい炒める→ご飯を入れる→ご飯をお玉の腹で潰すように広げる→鍋を1回振ってフライパンの接地面にご飯、ご飯の上に卵の状態にする→お玉で全体が馴染むように潰す様に手早く!時に振りながら混ぜる ってやると綺麗にうすーく膜がかかりますよ!”
といったコメントを頂きました。(コメント頂き大変ありがとうございます。)
今までは、「中華用のお玉を買うなんて形から入ってるみたいでやだな」という意識があったのですが、コメントを頂き、「とりあえずやってみるに越したことはないか・・・?」という意識に変わりました。今までは手法にばかりこだわっていましたが、やはり技術の向上を避けてはより美味しい炒飯は作れないかなと。
そこで早速アマゾンで安めの中華用お玉を注文。
実際に使用してみて、炒飯作りにどんな影響があるのか調べてみました。
果たして中華用のお玉を使えば、炒飯は美味しく仕上がるのでしょうか!?
1. まずは空焼き
そもそも中華用のお玉ってなんの話してんの?と思われた方もいるかもしれませんが、これのことです↓
この大きさでサイズ小です。私が持っている100均のお玉に比べて、柄の部分もお玉の部分も大きいです。
↑100均で買ったお玉。炒飯作りに結構愛用してます。
中華鍋を使う際もそうですが、初めて中華用お玉を使う前には”空焼き”が必要です。
買ったばかりの中華鍋・お玉には錆止めが塗られております。これを何も食材などをいれずに火にかける、つまり”空焼き”してやることで錆止めを剥がしていきます。
詳しくは、「中華鍋 空焼き」などのキーワードで検索した方が丁寧な解説が沢山出てくるのでそちらを参考にしてください。
ですが、家庭用のコンロには安全機能として、鍋の温度がある温度を超えると火力を自動で落とすものがほとんどだと思います。
私はこの安全機能により中華鍋の空焼きが進まず苦労しました。
安全装置が作動することで勝手に火力が落ち、鍋の温度が下がってしまうことで、錆止めを順調に剥がしていことが出来ませんでした。
どうすればいいのか調べたところ、
”コンロのセンサーを改造でいくら温度が上がっても大丈夫にする”
”ガスバーナーを買い狭い範囲ずつ空焼きをしていく”
”カセットコンロにはセンサーがないのでカセットコンロで空焼きする”
という対策がヒットしました。
センサーをいじるのは面倒だし怖い部分もあり、またガスバーナーもカセットコンロも持っていなかったため、わざわざ買うのも勿体ないなと思いました。
結局私は長時間火を部分をこまめに変えたりして、なんとか空焼きをしたのですが、またこんな苦労を中華用お玉でもするのか・・・?と憂鬱になっていました。
が、中華用お玉の空焼きは10分程度で終わりました。特に工夫は必要なさそうです。
↑コンロにお玉を置いて加熱するだけ
↑徐々に塗装が剥がれていっているのが分かります。黒っぽい色から青みがかった色に変色しています。
↑大体完了!(若干色が違う部分残っていますが、これは後でちゃんと焼きました)
上の写真の様に、単純にお玉を火に当ててやることで簡単に錆止めが剥がれていき、揚げ物モードにすることで安全装置が作動する上限温度が上がり、更に簡単に錆止めを剥がすことが出来ました。
ではでは、錆止めも無事剥がせたところで、実際に炒飯を作っていこうと思います。
2.「シンプル炒飯」レシピ
それではレシピです。中華用のお玉を使ってどう仕上がりに影響が出たのかを知りたいので、シンプルなやつでいきます。
全体的に手早さが求められるので、写真を取れていない工程がありますがご了承ください・・・。
—-調理手順—-
①ご飯を炊き、0.5合分を皿に広げておく。
塩1.3g、味の素0.8gを計量しておく。
卵1個を軽く溶いておく。
②中華鍋を使う場合は空焼きし(テフロン加工の鍋などであれば必要ありません)、鍋から少し煙が立ち始めたら(テフロン加工の鍋などであれば少し温まる程度で大丈夫です。卵焼きを作るときくらい(?))、油小さじ4を加えなじませる(テフロンなどの方はなじまないので特に意識しなくて大丈夫です。)
③油が十分温まったら(卵液を垂らしたらジュッ!というくらい)油の溜まったところに溶き卵を一気に流し込みます。(卵をぶくぶくと揚げるように加熱すると美味しくできます)
④中華用お玉で、全体が半熟になるようにかき混ぜる(油を生の部分に油を吸わせるように、固まってしまう部分がなく全体が半熟になるように。ちなみに、中華用お玉の持ち手は熱くならなかったです。)
⑤半熟卵の上にご飯を投入し、お玉で軽く押し付け、鍋をあおり卵の上にご飯が乗っている状態を半回転させ、鍋にご飯が接し、ご飯の上に半熟卵が乗っている状態にする
⑥卵をご飯に押し付けるように絡ませ、米粒1つ1つに卵が薄くコーティングさせるイメージで混ぜていく
⑦ご飯がパラパラにほぐらたら、鍋底に炒飯を広げ、塩1.3gと味の素0.8gを全体にムラが出来ないように振りかける
⑧軽くお玉で混ぜたり、鍋を火から離さないように煽ったりして味のムラをなくす
⑨醤油小さじ1/2を鍋肌から回しいれる
⑩15秒くらい加熱を続けながら混ぜたり、煽ったりする
⑪鍋を煽り、浮いた炒飯をお玉でキャッチし、ドーム状になる様に皿に盛り、残った炒飯を煽り、キャッチしドームを大きくする
⑫鍋に残った炒飯をドームの上にのせ、お玉の背も使いつつドーム状に形を整える
3.使ってみた感想
<メリット>
- ・お玉はさておきとりあえず超うまい。シンプルな炒飯もやっぱりうまいことを思い出した。
- ・100均のお玉に比べ、中華用のお玉には炒飯があまりこびりつかなかった。
- ・100均に比べ、感覚的にやはり耐久力はありそう
- ・お玉部分の曲率が小さいため(つまり100均のお玉よりも半球が丸くない、浅いお椀型)、ご飯をお玉の背で押してやると簡単に広がり(一度ぽんとお玉の背をご飯に押し付けたとき、曲率が小さいため接する面積も大きくなるので)、またご飯と卵を絡ませる際も手早く卵をご飯に押し付けることが出来る
- ・柄が長いため、鍋から離れて作業することが出来る(暑さを感じにくく、煙を浴びなくてすむ)
- ・お玉の半球のエッジ部分(淵の部分)が100均のお玉に比べ丸まっているため、鍋を傷つけにくいように感じた
- ・柄に対してお玉の半球部分の角度が大きいため(100均のものは、柄に対して90度くらいなので、90度に対して角度が大きいという意味です)、鍋を煽ってお玉でキャッチという動作がやりやすい
<デメリット>
- ・お玉が重く、思い通りに動かすには慣れか筋力が必要だと感じた
- ・お玉に目盛りがついていないため(100均のものにはついてた)、油や調味料の量を測るのが手間
- ・空焼きや使用後の処理など、後始末が面倒
- ・そもそも値段が高い
4. 結果仕上がりは変わったか?
メリット、デメリットの両方はあるものの、総合的に見て一番中華用のお玉によって炒飯の仕上がりはどう変わったかというと、お玉の半球部分の曲率が小さいため、簡単にご飯を鍋表面に広げて炒めやすく、またご飯と卵を手早く絡ませることが出来るということが分かりました。つまり中華用のお玉で炒飯はより美味しく出来る可能性が高まるということです。
(重さに慣れていないと逆に美味しくなくなることもあるでしょうが・・・)
プロがやってることは大体意味があるんでしょうね・・・。中華鍋で強火で炒め、中華用のお玉を使って混ぜうことなど、とりあえずプロのマネをすると良いのかもしれません。
最後まで読んでくださりありがとうございます!!次の記事も是非読んでみて下さい!
プロの作り方と真逆の記事
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中華用お玉いいですねー!安く売ってあるステンレスお玉は素材が固くて鉄鍋やテフロン鍋に使う場合は鍋へのダメージを考えなければいけないし、ちょっと粘りけのあるご飯等は内側にベトーっとくっついてしまう。
鉄は万が一錆びたりしても削れば新品同様、一生使えるので結果的に安くなると考えれますね。
たまーに空焼きし、オイルポット等に突っ込んで馴染ませたりしておくと そのうち魔法のようにお玉に食材がくっつかなくなり手放せなくなると思いますよ!これからも炒飯作り頑張って下さい応援してます。
コメントありがとうございます!!
ステンレスお玉が鍋を傷つけやすい感覚はありましたが、なるはど硬度のさでしたか!
お手入れについてのアドバイスもありがとうございます。中華鍋同様の手入れに加え、オイルポットに突っ込む方法は楽でいいですね。
中華用お玉が魔法の様にくっつかなくなるのが楽しみです!
応援ありがとうございます!いつかまたアドバイス頂けると嬉しいです!!
>中華用お玉いいですねー!安く売ってあるステンレスお玉は素材が固くて鉄鍋やテフロン鍋に使う場合は鍋へのダメージを考えなければいけないし、ちょっと粘りけのあるご飯等は内側にベトーっとくっついてしまう。
>鉄は万が一錆びたりしても削れば新品同様、一生使えるので結果的に安くなると考えれますね。
>たまーに空焼きし、オイルポット等に突っ込んで馴染ませたりしておくと そのうち魔法のようにお玉に食材がくっつかなくなり手放せなくなると思いますよ!これからも炒飯作り頑張って下さい応援してます。
炒飯を作るものです。
オタマ良いよね